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網膜剥離 

網膜剥離・手術後のケアと付随する不快な症状(飛蚊症 視覚異常 眼精疲労)に対する鍼灸施術の効果

 網膜剥離手術後の違和感、視覚障害、飛蚊症、強い眼精疲労、頭痛、強い肩こりに対する鍼灸施術効果について、

来院された時点でで1番強い自覚症状を10として全く問題の無い状態を0としたVASvisual analogue scale)で測定しました。

8の状態で来院され当院の眼科鍼灸施術を受けられて値が11.5位に改善され現在も再発防止と改善、体調維持管理のために1ヵ月に12回通院されている患者様の許可を受けて、症状発症から、手術、手術後の経過、鍼灸施術を始めて通院回数と期間、症状改善の過程を書かせていただきます。

 

患者様: 男性、30代 税理士 東京都外在住

 
症状経過

H24年7月頃:左目がぼやけて濁って見える。しかし受診せず放置してしまう。利き目は右。裸眼視力0.1以下、矯正視力1.0

8月:左目に飛蚊症の症状が出現するも受診せず。8月末頃実家で農作業(力仕事)をし、その後飛蚊症悪化。

9月中旬:飛蚊症酷く地元の眼科受診、網膜剥離と診断され、当日レーザー治療を受ける。

10月上旬:2回目のレーザー治療を受ける。1週間後左目の視野が突然欠損したため、足立区内の別の眼科に受診。足立区内の眼科では対応できず大学付属病院を勧められる。

10月中旬:紹介を受けた大学付属病院受診、当日緊急入院し手術(バックリング法)

11月上旬退院(約20日間の入院)退院後2週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、と通院間隔をあけ現在では、半年に1回の通院。

H25年西洋医学では飛蚊症は消えない、と医師より話されて鍼灸治療を考え埼玉、東京で眼科鍼灸を扱っている鍼灸治療院をHPで探し2月~7月まで約半年間通院し鍼灸施術を受けるが、思うような効果が出ずに鍼灸施術を中止した。

約3ヶ月間何もしないで様子をみていたが、どうしても気になりH25年11月中旬HPで当院を知り来院。

 主訴飛蚊症、肩、首の強いコリ、ドライアイ、眼精疲労、頭痛、視野欠損、左目視覚の違和感〈白く濁って見える、見え方がおかしく感じる〉。バックリング手術のシリコンの違和感、何よりも網膜関係の再発が心配との事でした。

 
自覚・他覚所見
飛蚊症、黒くて丸い物が網目模様になり、揺れ動いて気になる。見えにくさ(視覚の違和感等)もっとも強い症状を10として、他の眼科鍼灸治療院で約半年間の治療後8、その後、

約3ヶ月様子を見て当院に来院時に8位、目に関して医科で十分な検査、対応をされているので眼科以外の他覚所見は、本人訴えどおり頸部、肩部~背部の筋拘縮が顕著にみられ、

その影響で頸部から上の血流循環が悪くなり結果、頸部から上(頭部全般)の症状が出現していると思われる。

眼科系症状からのストレスを受つづけており年齢と比較して身体全体の調子が良くなく(体表の肌のくすみ)回復力、治癒力の低下が見て取れました。

 

当院の治療方針
・患者様の仕事の忙しさと再発のストレス、見えにくさからくる

ストレスと慢性的な疲労状態による体調不良を整える為の腹部への灸頭鍼

・灸施術と血流循環促進の為の上下肢への灸頭鍼灸施術

・頭部、顔面部の物理的血液循環障害改善の為の頸部への鍼施術と頸部全面のストレッチ

・頭痛、目の各症状改善の為の頭部、顔面部(目の周り)への鍼、灸施術、電気温灸器加熱

・目、肝臓、腎臓、胃消化器系に関係する経絡穴に鍼灸施術、灸頭鍼、灸施術

・補助的なストレッチ施術

を1クール(5回)1週間に1度の通院で様子を見て刺激の強さ、通院間隔を決めていく事を患者様と確認し鍼灸施術を開始しました。

 

網膜剥離手術後の再発予防・飛蚊症・視覚異常・眼精疲労などの不快な症状に対する鍼灸施術

11月16日:初回 

鍼灸治療は以前鍼灸治療院通院でなれている為に抵抗はないが、全身の施術とお灸に少し戸惑うも鍼・灸とも嫌な刺激ではないと言われる。以前から鍼灸施術を受診されていたとしても当院と施術方法が異なるので好転反応が強く出ることを避け、弱めの鍼灸施術をした。VASレベル8であった。

 
11月21日:2回目

特にだるさ等好転反応は出ず症状の変化も感じられず。年齢、症状、1回目の好転反応を勘案し標準施術を1クール(5回施術)続様子を見る。

 
12月2日:3回目 

少し飛蚊症が薄くなっている感じがするが、頸部のコリはまだ強く感じる。

 
12月6日:4回目 

鍼灸治療になれている事もあるせいか主だった好転反応が出なく、何となくいい感じと本人、今まで受けた鍼灸施術とは違う感じと鍼灸施術への不信感が無くなり、笑顔も見える。 

 

12月18日:5回目(1クール終了

飛蚊症は少し薄くなり、頸部、肩部のハリ、凝りも軽くなり、疲れ目の点眼薬の使用回数が減り、目の疲れ方が軽くなった気がする。

急激な回復は望まない(医科での説明、自分でのリサーチ、実感で)が、体調と共に症状の回復を感じることが出来たので治療を継続、ただし、仕事等で時間が思うように取れないとの事。

 
H
26 1月4日:6回目 

目の状態が良くなっている実感があるが、目の奥が疲れてくると飛蚊症がやはり気になる。疲れ目の点眼薬を1日に何回も使用していたが、ここのところ1日2~3回程度までに減りドライアイの症状はほぼ気にならなくなった。

 
1月11日:7回目 

目の状態も良くなって頸部、肩部のコリもかなり軽くなった。自分で考えているより各症状が改善していると言われる。

 
1月18日:8回目 

特に変化なし

 2月22日: 9・10回目 

飛蚊症はずいぶんと薄くなってきているが黒い点にピントが合うと気になる。仕事等疲れると頸部のコリが出てしまい比例して目の調子も悪くなってしまう。

 
以後、1ヶ月に2回(2週間に1通院)忙しく予定が合わない時は1ヶ月に1回通院

 
5月:15回目 

VAS初診時8であったのが、510日は4.6と改善した。

 
6月:17回目 

一段と目の調子が良くなり、頸部も比例して調子が良くなった。気が付いたら疲れ目の目薬を使用しなくなっていた。

 
7月:19回目 

目の調子、頸部背中のコリもあまり気にならず。VAS2とほとんど気にならないレベルまで回復してきた。再発の予防と更なる改善、頸部のコリ身体全体の調整を目的に今までのペースで鍼灸治療を継続する事を確認。

 
H
27 1月 

仕事中も以前の様な眼精疲労、目の疲れを感じなくなった。無理が続くと目の奥に違和感を感じ肩凝りや目にも疲れを感じてしまう事があるが、きちんとケアすればその症状はすぐに消失する。

 
2月 

さらに調子が良くVAS1.5~1になり左目バックリングOP後シリコンバンドの重み違和感が気になり、左を下にした姿勢で頭を枕で固定して寝ていたが、仰向けで寝ても違和感がなく普通に眠れるようになる。

 6月この患者様は再発予防、飛蚊症等の更なる改善、体調管理、身体全体のパフォーマンスUPを目的に鍼灸施術継続中です。

令和2年9月:現在も1月~2月に1回定期的に来院して頂いています。目の将来への不安(網膜剥離の再発)もドライアイ・眼精疲労・不快な違和感が改善されたことで、ご本人の口から聞く事も無くなりました。

通院開始当時は、いつも悩まれて元気が無く見えていましたが、不安が解消されると仕事もプライベートも前向きに取り組まれ、通院して頂いている期間に、素敵な奥様と出会い、可愛いお子様のパパに!いつも明るい笑顔で通院されています。更に奥様も当院に定期的に通院していただくようになりました。

 

網膜剥離発症、手術、手術後の飛蚊症、視覚異常、眼精疲労等に対する鍼灸施術効果の考察

今回の症例患者様も含め眼科系で当院に来院される患者様は、専門の眼科医の診察診断を受けて眼科に通院しながらも眼科の

治療に不満があるわけではなく、もっと積極的、効果的な治療を求めサプリメントや整体等に通い、インターネットであらゆ

る改善方法をリサーチしています。当然ご自分の症状についての医学的な知識も豊富です。その中で最後の最後に鍼灸治療院の門をたたきます。残念ながら、2014年度鍼灸受領率調査結果(東洋療法試験研修財団調査研究)では4.9%の鍼灸受領率です。

またHPでは魔法の様な効果を謳う治療院に通院してもあまり効果を体感できず、その経験を眼科医に話すと眼科医も「やはり鍼灸施術は眼科疾患には効果が無い」と考え、鍼灸治療を積極的に勧めるどころ

か大事な患者様をわけの解らない鍼灸師に預けるリスクを考えると当然鍼灸治療を積極的に勧めることもありません。

 本症例の患者様もワラをも掴む気持ちで鍼灸治療院での施術を選択し、鍼灸院検索をして眼科鍼灸を扱っている治療院を2か所選択し、当院とは違う鍼灸院に通院されましたが、思うような効果を体験できず一旦治療を休みしばらく様子をみてから当院に来院されました。

初回時の問診でも患者様が鍼灸治療という東洋医学にわずかな期待をしているが、その期待と同じ位の不安・不信感と、現在の症状改善について諦めて話されているようにみえました。

患者様には当院の考え方、治療方針、これから体感するであろう施術効果を話し、当院としての予後の推測には1クール(5回の施術)かかり、この1クール終了後に症状改善、予後の大まかな当院予測を

させていただくので、まずはそのことを納得しきちんと受診してほしいと話し施術に入らせていただきました。

 

鍼灸施術では、頭痛・頭重感や眼精疲労・頸部、背部のコリの改善が感じられてくると、本題となる目の症状、違和感、飛蚊症等の改善を体感されます。(例外もあります)

本症例の患者様も予想した過程での症状改善がみられ、鍼灸効果を感じていただき継続的に鍼灸施術を続ける事になりました。

また、眼科系の施術は健康保険適応外ですが、頚腕症候群と診断され頚腕症候群(頸部)の施術は保険を適応する事ができ一回当たりの治療費を軽減できました。

初回の症状改善のための通院間隔は、当院では週に1回の施術と補助的施術を中間日に1回と1週間に2回の通院が最良の通院パターンと判断しましたが、

当院の指定のままに通院出来る方は1割ぐらいです。施術料金、時間等話し合い2週間に一度の通院で経過を診て再考する事にしました。

 
当院の眼科系疾患に対する治療は、正常な体液循環環境を作り症状改善の環境を整え、体質改善のための内臓活動適正温度にすることを目的に東洋的な経絡ツボ刺激(元気が無く慢性疲労状態で反応が弱い

場合は鍼刺激よりも灸頭鍼やお灸による熱刺激で直接、間接的に患部、各臓器に熱刺激を与えます)で体温・自律神経を整え本来持っている回復力を最大限に引き出す為に腹部、各臓器のツボがある背部に

灸頭鍼、灸施術、熱のバランスをとる為に単刺施術と補助的な両上肢下肢への施術、頭部顔面部、頸部への鍼、灸、温灸施術をします。

長年の悪循環からくる頸部、背部の筋拘縮は頭部、顔面部の体液循環に物理的に大きな影響を与えるので鍼灸施術で下地を作り、手技による静・動的ストレッチで筋の過剰な拘縮を除去し循環障害の改善を目指す事としました。

また、日常の過ごし方も話し合いました。睡眠時間、食事のかたより、業務以外のパソコンスマートフォンの使用時間等、本人が自覚されていない悪い習慣を洗い出し、症状改善の為の環境作りを提案しました。

鍼灸施術の本格的な施術効果は約3ヶ月位から体質の改善にともない顕著に出てきます。本症例の患者様も3ヶ月を過ぎた位から症状緩和のスピードが上がり改善につながりました。

 

さらに患者様が真剣に自分自身と症状に向き合ってくださった事も、順調に各症状が改善した要因と考えます。主訴の症状以外にも疲れやすい体質の改善や気力の充実、肌質が良くなり嬉しい反応も多々ありました。解りやすく言えば身体が若返った状態になる事です。

局所だけにとらわれず(もちろん局所へのアプローチも積極的にします)身体全体の調子を上げる事が、遠廻りをしているようで実は最も効率のいい施術だと思います。そして、網膜剥離手術後のケア(飛蚊症、視覚障害、各違和感・不快感)再発予防に鍼灸施術は、効果的なケアだと思います。

 

最後までこのブログを読まれている方も大変辛い症状に悩まされていると思います。眼科の治療以外の補助的医療をお探しの方、他の施術を受けているが効果を感じることが出来ない方、また鍼灸施術に落

胆された方、当院は足立区のはずれで交通の便が決していいとは言えませんが、遠くから時間をかけて来院される患者様が多くいらっしゃいます。通院時間のロスを考えても当院に来院していただき施術効

果を体感され、症状改善をされた多くの患者様から、こちらに来院して良かったと言って頂いております。

常に結果を意識し一人一人に施術時間、施術料金を含め最善の治療院である努力を怠らず、眼科系疾患で悩まれている方が、明るく前向きな自分を取り戻すサポートに努めたいと思います。

 

 

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7日・21日の日曜日と29日(昭和の日)は、朝9:50より受付を開始させていただきます。
 

認定薬剤師より

緑内障で悩まれている患者様へ
私が勤務している薬局には、緑内障の
治療でおかかりの患者様が大勢いらっしゃいます。
緑内障は、進行すると視力を失う可能性のある疾患であり、深刻な面持ちで、私ども薬剤師に相談してくる患者様も少なくありません。
 

患者様施術後アンケート

眼科系・心療内科系・神経内科系のアンケート・症例もご覧下さい。
同じ様な悩みを抱えて、鍼灸施術を受けた感想等多くの症例があります。

院長ごあいさつ

大内 民司

緑内障・複視・黄斑変性・眼瞼下垂・けいれん・眼精疲労眼科疾患に付随
する頭痛頭重感、パニックなどを長く扱っている院です。様々な不安をお聞かせ下さい。長年の経験、実績から最善の提案をさせていただきます。

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