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眼科ブログ3緑内障点眼薬

こんにちは、昨年よりおおうち総合鍼灸院にお世話になっている,

髙木です。

今回は、緑内障治療の基本の点眼薬について、薬剤師として簡単にまとめてみました。

あくまでも基本的なことですので、点眼治療中に気になる事があれば、医師、薬剤師に相談して下さい。私も勤務日が毎日ではないのですが何かあればご相談下さい。

 

緑内障の点眼薬について。

 緑内障の治療で使われている主な点眼液は

プロスタグランジン関連薬

β遮断薬

炭酸脱水素酵素阻害薬

α2刺激薬

αβ遮断薬

Rho阻害薬

EP2受容体作動薬

などがあります。

房水流出促進作用、房水産生抑制作用によって、眼圧が、上がらないようにします。

眼圧が目標値まで下がらないと、薬の種類が増え、薬の効果、副作用の出方で、処方される薬が決まってきます。最近は、二種類の合剤もあります。

 

1)プロスタグランジン

 プロスタグランジンは強力な作用を持つ生理活性物質で、緑内障治療の第一選択薬です。

血圧低下作用、血小板凝集作用、平滑筋収縮作用、眼圧低下作用などがあります。

プロスタグランジン製剤は、キサラタン(ラタノプロスト)、タプロス(タフルプロスト)、トラバタンズ(トラボプロスト)、ルミガン(ビヌプロスト)の4種類があります。緑内障の治療効果に大きな差はないとされています。

 キサラタンはもっとも安価で、タプロスは、日本製です。トラバタンズは塩化ベンザルコニウムが入ってないため角膜にやさしく、ルミガンは効果、副作用ともやや強い、とされています。

副作用は、充血、目の周りの色素沈着です。点眼後に洗顔することで色素沈着は防げます。お風呂の前に点眼する事をお勧めしています。

 

2)β遮断薬の作用

眼の房水産生には、β受容体が関係しています。

交感神経が興奮して、ノルアドレナリンが分泌され、β受容体に結合すると、眼房水が産生され、眼圧を上げてしまいます。

β遮断薬は、β受容体を遮断することで、房水の産生を抑制します。

β遮断薬は、チモプトール(チモロールマレイン酸)、ミケラン(カルテオロール)、ベトプティック(ベタキソロール)などがあります。

副作用は、喘息発作の誘発があり、喘息持ちの方は使用に注意が必要です。又、徐脈の副作用もあり、心血管系に影響が出ることがあります。

 

交感神経は、戦いの時に興奮する神経と言われています。

眼圧が上がらない為には、リラックスして副交感神経を優位にすることが大切。鍼灸治療は副交感神経を優位にしますので緑内障の方には特にお勧めです。

 

3)炭酸脱水素酵素

炭酸脱水素酵素阻害薬は、房水の産生を阻害することで、眼圧上昇を抑制します。

炭酸脱水素酵素は、トルソプト(ドルゾラミド)、エイゾプト(ブリンゾラミド)などがあります。

副作用は、点眼後のかすみ目等の不快感、違和感があります。

 

4)α2刺激薬 

アイファガン(ブリモニジン)交感神経の受容体には、α受容体、β受容体があり、その中で、α2受容体は、眼房水の産生を抑制し、ぶどう膜強膜流出路から、房水流出を促進する作用があります。α2刺激薬は、α2受容体を刺激し、眼房水を減らすと言われています。

 副作用は、アレルギー性結膜炎、眼瞼炎が起こりやすいです。めまい、眠気、徐脈等の全身症状が起こることもあるので注意が必要です。

 5)αβ遮断薬

 交感神経のαβ受容体を遮断し房水の産生を抑制し眼房水を減らすとされています。

αβ遮断薬は、ミロル(レボブノロール)、二プラノール、ハイパジール(二プラジロール)などです。

副作用は、喘息の悪化や、徐脈をおこす可能性があり、注意が必要です。

 

6)Rho阻害薬

Rho阻害剤 グラナテック

RhoKキナーゼ(酵素)は、眼房水の主流出路(繊維柱帯-シュレム菅)に直接作用します。繊維柱帯-シュレム管から、眼房水の90パーセントが排出されるとされていますが、緑内障では抵抗が生じてしまい、

眼圧が上がる一因となっています。ROCK阻害剤はROCKキナーゼを阻害することにより、この主経路からの房水排出を促します。

他の緑内障治療薬で効果が不十分な場合に処方されます。

副作用として、一過性の角膜充血が見られます。

 

 7)EP2受容体作動薬

エイベリス(オミデネパグ イソプロピル)

プロスタノイド受容体は、眼房水流出に関与しています。

プロスタノイド受容体の中のEP2受容体へ選択的に結合することで、この受容体を刺激し、繊維柱帯流出路、ぶどう膜強膜流出路の二つの経路における房水流出を促進し、眼圧下げます。

 

副作用は、

結膜炎充血、虹彩炎、角膜肥厚、霧視などがあります。緑内障治療薬のタプロス、タプコム点眼液(タプルプロスト)と、併用禁忌です。

眼炎症が起こりやすいので、症状を確認しながら点眼する必要があります。以上緑内障によく使われている薬についてまとめてみました。

 そういえば、今日の患者様で緑内障の点眼薬を処方されていて、最近、目の周りの色素沈着が気になるんです、という方がいました。トラバタンズはプロスタグランジン関連薬です。色素沈着で悩まれている方は、入浴前に点眼されてはいかがでしょうか?寝る前に点眼すると、(特に男性は)そのまま寝てしまう事になるようです。将来の目の為に決められた用法用量をきちんと守りましょう。

さらに点眼薬での肌荒れ、色素沈着などで悩まれている方はこちらをご覧ください

 

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