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顔面神経麻痺(後遺症)
① 病的共同運動
病的共同運動は、顔面神経麻痺後に起きる後遺症で最も頻度が多く、最も不快な症状です。目元や口元に行く神経は本来別々(顔面神経には変わりありません。大本は同じですが、途中で枝分かれしていきます。)ですが、顔面神経麻痺により損傷したこれらの神経が回復過程において誤って再生してしまい、目元に行く神経と口元に行く神経が繋がってしまうことがあります。これらの過誤再生により起こる後遺症が病的共同運動になります。
具体的には「瞬きをすると口角が上がってしまう」、「食事中口を動かすと目が閉じてきてしまう」
などです
② 顔面拘縮(こわばり)
③痙攣
麻痺側の顔面の筋が常に緊張し、安静時も非対称に見える状態です。特に口元にみられ、鼻唇溝(ホウレイ線)が深くなったり、口角が下がったりした状態になります。さらに、眼裂の狭小も見られます。また、目元や口元など局所的にピクピクとした痙攣がみられることもあります。
④ ワニの涙
食事中に涙が流れてくる現象をさします。
⑤ アブミ骨筋性耳鳴り
目を閉じたリ、口を動かすなど顔の筋を動かしたときに、アブミ骨筋という筋が収縮し、耳鳴などを起こします。
※④と⑤は比較的早い段階から現れる後遺症です。
上記の後遺症は一度出現してしまうと治療が難しく、治療を諦めてしまう方も少なくありません。
顔面神経麻痺発症後、症状が固定する時期が2週間前後といわれています。この時期に検査を行い、
ある程度の予後を推察します。
代表的なものでは、電気生理学的検査法「ENoG」や40点評価法「柳原法」などがあげられます。
基本的には専門医により予後診断を行っていただくことをお勧めしますが、鍼灸院でもある程度推察を
することはできます。鍼灸院では「ENoG」は行うことが出来ないため、「柳原法」により予後の推察を行います。
麻痺スコアは40点満点で点数をつける評価法です。2週間経過時点で評価し10点以上を不完全麻痺、8点以下の場合を完全麻痺とし、完全麻痺の場合予後不良とされ、後遺症が出現する確率が高くなるとされています。しかし、全ての方に当てはまるわけではなく、後遺症が出現しない場合も臨床上経験しています。
顔面神経麻痺発症後、急性期(~1ヶ月)では、神経の変性を防止することを目的に治療が行われます。現在ステロイド投与が治療の主流であり、神経浮腫の早期改善や血流改善が目的となっています。
これに対し、慢性期(1ヶ月~1年間程度)では、神経の再生が主な目的となります。治療には薬物療法(ビタミン剤や循環改善薬など)や星状神経節ブロック、リハビリテーションなどになります。これらの治療は麻痺の程度や予後診断により決定されます。
これらの治療を行った場合でも、予後不良例では多くの場合で後遺症がみられます。1年以上経過した不完全回復例では、高度な後遺症が残ることもめずらしくありません。高度麻痺や後遺症に対し、形成手術やボツリヌス毒素の皮下注射、神経や筋の切除手術などが行われます。
予後良好例(2週間経過時点麻痺スコア10点以上)
麻痺スコアやENoG検査などを行い予後良好とされた場合、1~2か月程で後遺症もなく治癒します。
治療としては急性期でのステロイドや抗ウイルス薬の投与が主ですが、ビタミン剤や星状神経節ブロックを行うこともあります。
また、鍼灸治療は発症早期から行うことができます。鍼灸治療によって自然治癒力を高め、血流を良くすることにより、治癒までの期間を短縮します。
予後不良例(2週間経過時点麻痺スコア8点以下)
予後不良例では、神経の再生過程でもとの支配領域を逸脱して過誤再生し、後遺症である病的共同運動などがみられる可能性が高くなります。一度後遺症が出現する
と治療が難しくなるため、積極的にリハビリテーションが行われます。適切なリハビリテーションを行うことで、ある程度過
誤再生を阻止できるとされています。
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